スローライフでいこう―ゆったり暮らす8つの方法
早川書房 (2001/03)
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今からでも遅くない
ゆっくりで充実した人生を
この人の人柄が大好き!
私は、かなりゆったり暮らすという状況には程遠い環境であるが、この著者の精神を見習い、
心だけでもゆったりしたしたものにしたいと思える本である。
内容としては、一つのことに集中することなどは当たり前のように思えるが、インターネットをしながら、
音楽を聴き、お菓子などを食べる現代人においては耳の痛い話である。
また、瞑想のことにも多くをページ割かれているが、簡単にいつでもできる瞑想を紹介してることは好感が持てる。
新聞を読みながら朝食を食べ、メールを書きながら電話をし、仕事をしながら昼食を食べる。
これが、我々多くの日本人の生活ではないだろうか。
この「ながら」生活を送ることで、どれだけの時間が節約できているのか、
どのくらいの心のエネルギーを無駄にしているのか、そんなことを考えされられる良書である。
本書では、「生活をシンプルにして、必要以上のことをしようとしない」とか「「ながら」をやめ、
一時に一つのことに集中する」といった生活上の具体的なヒントから始まって、
マントラ(様々な宗教で唱えられる霊的な言葉)、
瞑想といった自分の心をコントロールするための本質的な習慣について解説されている。
そういう意味で、本書で述べられているのは、「ゆっくりと暮らすための具体的な方法」というよりは、
「自分の心をコントロールできる状態への道のり」である。
それは、ヒンズー、仏教、キリスト教などの宗教に加え、
ガンディーの思想に強く影響されたインド人の著者が、長年実施し40年間にわたり、
多くのアメリカ人に影響を与えてきた方法である。
スタイナー紀美子による翻訳も非常に読みやすく、著者のメッセージが素直に入ってくる。
マントラ、瞑想についてのより詳細な方法は同著者の他の著作で詳しく述べられているようであるが残念ながら翻訳はされていないようだ。


